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官僚機構の問題点

 渡辺元行革担当大臣が離党した。彼の勇気には敬意を表するが、この後何も起こらなければ犬死にである。勝算があっての判断なのだろうが、果たしてどうなのだろう。

 ところで、彼は行革が骨抜きになったことを離党の理由として挙げている。確かに、幾つもの機関を転々とし、高額な退職金をもらう点は問題があると思う。しかし、一般企業と同様に、ピラミッド型の構造を持ち、定年前に辞めざるを得ない官僚機構においては、再就職先が必要であることは紛れもない事実である。

 彼らは、彼らの関連している民間企業にも再就職できない。そのような状況で、どこに再就職先を求めるのだろうか。その点をきちんとせず、再就職先だけを規制しているのだから、抵抗するのは当然のことである。

 私は、官僚組織に対する根本的な問題は、再就職先ではないと思っている。最大の問題は、何か新しいことに挑戦して失敗するよりも、何もしないで失敗しないことのほうが評価されるシステムだと考えている。だから仕事が遅く、時代の流れに対応できない。

 さらにもう一点あげるとすれば、問題があったときに、責任を取らないことである。それは、責任の所在がはっきりしないシステムにしているからである。彼らの異動時期は6月頃で、8月には翌年度の予算の概算要求を行う。となれば、異動して来てすぐに自分の考えを打ち出せるはずもなく、前年を踏襲するしかなくなるのである。

 翌年は、自分の考えを加えた予算要求を行えるが、基本的には2年で交代なので、自分で作った予算を執行することなく異動するのである。これでは、自分が行った仕事の評価をできるはずもなく、成長しないだけではなく、責任の所在ははっきりしなくなるのである。

 私は、タクシーの規制緩和の問題に取り組んできた。4年かかったが、仙台市の緊急調整地域に指定することができた。私にとってはとても遅いのだが、この方針の変更は、かなり早いほうだという。確かに、対応が遅くても問題の解決策を提示してくれれば良いが、問題点を指摘しても何も対策をとっていないことは山のようにある。

 官僚機構の改革を行うのであれば、国民の皆さんのためにきちんと仕事を行う組織に変えることが最も重要なことである。そのような本質的な議論が行われていないことは、国民の皆さんにとって、本当に不幸なことである。国民の皆さんのための、行政改革を行っていきたいと考えている。
桜井充 * メルマガ * 18:49 * comments(0) * trackbacks(1)

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From 今日の論点!by 毎日jp & Blog-Headline+ @ 2009/01/18 10:41 PM
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